地球第3紀 〜 開幕の爆音
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上映像は、現代に推定されている全球凍結(最近では否定論もあがっているようですが)。
わたくしカタリベの学習した歴史によると、30億年前の第2ターム最終期に、地球が誕生してから2度目の全球凍結があったと考えられています。ただし、これまでお話ししてきた状況により、全球凍結による犠牲者は皆無だったと言えるでしょう。クランクシティーの入口から離れた地域の動物の保護活動をしていた非営利団体の数名が雪原で遭難するという事故が発生しましたが、それをこの全球凍結の被害者にカウントするかどうかは微妙なところです。ですし、カウントするにしても被害件数ではなく行方不明者の部類でしょうし。写真は地下に人達が地表の氷雪原に出る唯一の非常口。(かつてはもう少し基地らしいターミナルでしたが、現在は氷害にさらされています)
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人類の第2ターム8億年(地球が生まれて24億年)にさしかかる頃、地上は温暖効果が沸点に達し、ついに自然発火した炎が球面全体を被う。鎮火するまでの500年間はクランクシティーにも気温の影響が生じる。クランクシティーの人口の90%がローランドに集中し、また地底への移住者の増加に更なる拍車がかかる。とは言え世界の人口分布比は4割弱がクランクシティー(ローランド)、6割弱が地底、となっており、国土の広さを考えると人口密度の差は激しい。
また、経済格差も激しい。ローランドは全世界の民族が集まる合理的な社会を形成。対する地底は貧しくても精神性を重んじる世界を形成。しかし、現代のように豊かな国が貧しい国から搾取するようなことは起らなかった。ワールプール、メタンガス、地熱、太陽熱に加え、地表に発生した熱エネルギーによって、人は人海戦術で何かを生産したり、小さな子供を炭坑所で働かせたりする必要がなかった。
このような社会で、クランクシティー系民族も地底人系民族も、グローバルの良い点とローカリズムとを享受し合いながらうまくやっていた。
次に挙げる2者の特徴は、それぞれの根本的な民族性を言い当てている。ローランド人(ローランダー)はノコギリを押して切るが、地底人は引いて切る。ローランダーの「ヘイ」は呼びかけのコトバだが、地低人の「ヘイ」は受けのコトバ。ローランダーにとっての他者は見た目と同じく自分の外に在るものだが、地底人にとっての他者とは、見た目の状態と違い自分の内に在る(と考える)。
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クランクシティーと地底世界との国交開通は、民間レベルで緩やかに成されていったが、第2ターム7億年〜8億年の間にクランクシティ←→地底世界の国際空港が完成した頃、「世界連邦」によって正式な国交開通の調印が結ばれる。世界連邦とは、クランクシティー、地底主脳国、脇侍[直線思想]民族(国家治安警察の立場)の三者がリーダー。三者会談の際、クランクシティーの呈示条件は[知(情報)]と[インターネット・インフラ]を挙げた。世界連邦は地底の領空統率権と通商統率権に加え、情報統率権を牛耳ることになる。クランクシティの世界図書館は、旧ローランドから更にクランクシティーの最下部に移動され、その上の空港の更に上に建設された巨大なハッチのような税関によって、クランクシティーと隔てられる。
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電脳空間と化したクランクシティーでは、ほとんどの住民がパイプの壁面で高層マンションのような暮らし方を選んでいます。フラットで広大土壌を横に駆け抜ける生活は意味をなくし、電脳空間の地平を駆け抜け、リアルではエレベーターを多様します。(降下の際はGを活用するので、そのほうが経済的なのです。)
地底では、クランクシティーより送られた二人目のモニター諜報工作員が、ある大きな国家で拷問され貼り付けにされ、処刑されました。このことを切っ掛けに、以前からクランクシティー内で高まっていた国策批判の気運が爆発します。インターネット上でプロバイダーテロが多発し、クランクシティー内の各地でサーバーがダウンします。その際、クランクシティー政府はこの国賊の破壊活動に便乗し、情報を遮断することで、情報統制を図るのでした。つまり、サーバーダウンを暴徒によるものとし、活かさず殺さずのテロ対策で各地で情報断絶を工作し、情報を独占するのでした。結果、情報を所有する地底側パイプの壁面(ローランド)の住民と、情報を規制されて占領国となった地上側パイプの壁面(ハイランド)の住民とで、クランクシティーは二分されます。
これまで極力サイバー上の無血戦争を続けていた地上人も、このころになるとリアルな戦争で血を流し合うようになりました。これは地底で行われているリアル戦争の影響が大きいようです。そして戦場となったのはローランドとハイランドの間、つまり地下世界の天井裏のフラットな領域でした。荒廃した1000万年前の建造物の残るゴーストタウンで、ローランドはハイランドの長期的な攻撃に耐えながら、地下の奥底にこの地球の全情報を集約するサーバーを建造します。1つのマザーに加え、壁面の迷路のような街に分散されレイドシステムにより繋がった6つのサーバーによるこのストレージは、世界図書館と名付けられました。
クランクシティー内の空気汚染を切っ掛けに、両国家が和解します。しかし、ローランドの本心は、ハイランドで開発が進められていた宇宙有人飛行の施設の所有でした。ローランド政府はハイランドに対して、情報の全面開示と多額の賠償金を支払う代わりに、ハイランドの宇宙センターを買収しました。
このころ地上(地表)では異常気象が多発し、植物・動物の50%の種が絶命しています。(もちろん全人類はとっくにクランクシティーへ引越しています。)
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地下世界の中で、産業を築く人種を紹介しましたが、その人種が生んだ産業は、現代の産業革命が蒸気機関の発明であったように、やはり新動力の発明によってもたらされました。さらにその新動力はワールプールの円環エネルギーを直進エネルギーに変換する技術がもたらしたものでした。そして彼らはその動力機関から地下の交通機関をつくり、技術を独占し、経済的イニシアチブを取るのでした。
彼らのこの発明は、発明に至る「発見」の為の努力もさることながら、彼らの美意識の変化も起因しています。つまり、美的・精神的価値感が、曲線から直線へ変わったこと。(抽象的ですいません)そして、その美意識の変化に大きく影響を与えた少数民族がいたのでした。その少数民族は、緩やかな反り(そり)を持つ直線の武器を携え、その武器を精神の支柱、拠り所としていたのです。
その少数民族の精神は、波のように漂うようなものではなく、ナギの海のように凛としたもの。丸く包み込むようなものでなく、張りつめたもの。物質的価値で世界を牛耳る民族に影響を与えたのは、皮肉にも、質素さを究極の価値観とする少数民族(の美意識)なのでした。
ちなみにこの地下の社会情勢を傍観するクランクシティーでは、その少数民族のエンブレムの類似性から、かつての地下ペンギン討伐隊の行方不明者との関連性を唱える人らのCGMサイトが多数たちあがるのでした。つまり、彼らの祖先は地上人なのではないかという説です。参照「第2ターム 〜 全滅そして」(2009年9月15日 )
http://osdesign.cocolog-nifty.com/photos/uncategorized/2009/09/15/0212.jpg
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超小型偵察機と諜報部隊の情報をこの数千万年でまとめると、地底の地理気候は以下のような状態。
地下には、地底から天井までの距離の約5%の辺りに、地上と同じ空気の層があります。
空気の層の上にあるメタンの層の中の発光バクテリアが、密集と拡散を交互に繰り返し、昼の時間と夜の時間を作っています。その周期は地上の1日と同じです。
地下の世界は、地上と同じように空があり、雲が浮き、海があります。ところが、海の様子は地上と異なります。海水面には常に水蒸気が立ちこめ、ドライアイスでつくったような雲が常に発生しています。
これは何でしょうか。
これは、地下のボコボコの地形のせいのようです。
ほぼ均等な円形の島が近接し、密集し、地図をみるとそれがビッシリと壁紙模様のように
地図全体をおおっている、そんな地形の世界を想像して下さい。それが地下の地理です。
そしてその島と島の間にできる海流は、島を中心に環状に流れ、
現代のナイアガラの滝には、常に渦巻きが生じているそうですが、そのような渦巻きが地底のボコボコした地下の海で生じています。詳しくはわからないのですが、集積する渦巻きに地球の自転の作用が影響し、暖流と寒流が交互に円環の渦を作り、陸地のまわりを廻るワールプールを作っています。
この渦が生命の繁殖に大きく影響しているようです。
地上に人類が発生したのは地上より20000年遅かったのに
この時すでに地上と同じかやや多いくらいの人口に達していました。
人類の繁殖のズピードが、地上よりも早いようです。
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拉致した若者に、カメラとコンピュータとモデムを搭載し、リリースする。もちろん拉致から召還までの間の記憶を抹消した状態で。つまり本人にも気づかない状態で、地下の視界映像を地上にライブ配信する仕掛け。これで難無く地下の社会大系や文明を地上の(全ての人が)見たり聞いたりできるようになったのでした。彼はプログラムの影響で、これまでの彼以上に聡明な脳の感覚を味わい、その聡明さが愛され、有識者から国の権力保持者、さらに世界を司る立場の人達と交流の幅を広げるのでした。その結果、地上人は地下の全情報、つまり地球の全情報をついに手にするのでした。
拉致し、改造し、召還する、これは現代の拉致にも勝る凶悪な(国家)犯罪だと思います。然るべき他社理解の努力を避け、個人の人格を奪い、世界人格のプライバシーを汚す行為なのですから。大きな戦争を経験したことのない地上にはそもそも争うという概念がないため、地下の人間が抗争姿勢をとった場合の対策が浮かばなかった為、このような慎重な探りの入れ方を選んだのでした。理由はともかく、これに対して地上の民はさすがに国家への反発感をつのらせるのでした。
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メロンのような地球を、みかんの皮を剥く感覚で剥いてみました。
地上・地下の天井裏(クランクシティ)・地下の三階層がこのようになっています、という図です。
地上
8割近くの人間がクランクシティーへ移動したようです。
太陽発電工場の増産が進んでいます。そのエネルギーはクランクシティー内のエネルギー(主に照明)にあてられています。家畜や野菜などの食べ物も供給されています。
地下の天井裏(クランクシティ)
全球凍結を避けて移住して来た人も、クランクシティー内の出生率も、例年一定量ずつ増えています。
天井裏から地上に伸びるパイプ、地下に向けて伸びるパイプの内壁にも住居が作られ、人間が繁殖。
パイプ内壁に住む人と天井裏の水平面に住む人とで経済格差が生まれているのですが、おもしろいことに
水平面に住む人に比べ、地上側パイプに住む人は貧しく、地下側パイプに住む人は裕福です。水平面に住む人が標準的生活水準のようで、つまり地下に向かうにつれて裕福ということ。全球凍結の猛威からより遠くへ、という気持ちもあるのですが、地下へのシンパシーもあり、みんな「いつか地下に住みたい」と思う気持ちが高まっているようで、そのことがこの生活水準の3段階から見えてきます。
地下
地上の人たちのツーリズムがあたりまえのようにおこなわれるようになってから随分年月が経つのですが、未だに地下の人たちには存在に気づかれてないようです。
ただし不幸にも地上の人に遭遇してしまった地下の人の拉致による隠蔽工作が幾度か発生したようです。地理的構造を理解し、人間もさんざん観察してはいるのですが、地下の人間社会構造、文明構造については未だにはっきりとした学術研究が成されていません。
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[この期間の目立った出来事]
○全球凍結の再来について、科学的見解で起こりうる可能性が80%を超える。このことへの対策に大規模な国家予算がつき、地球規模の計画が持ち上がる。
○人工ニュートリノ完成。さらに研究開発が進む。企業ベ−スの開発から国家ベースの開発へ以降。
○ナノテクノロジーの発達によりデバイスにも新しい時代が(イラスト参考)
これまではヒトの角膜をモニターとし、各自が脳内イメージを共有できるシステムが主流でありながら、中に「やはり人間には身体性が大切」とする姿勢で独自性を誇示するシステムメーカーがちらほらある、という旧時代から(イラスト左:球体を移動したり撫でたりすることで画像捜査しています)この「身体性」に評価が高まり、指先の動きでダイレクトに(本当にモノをいじっているように直感的に)画像をブラウズするスタイルが、世に受け入れられて行きます。(イラスト右:画像を指の動きで拡大縮小しています。現代のマウスを5本の指先のツメへ埋め込まれ、新たな入出力器機のヒタイへ埋め込まれてます。ナノテクノロジーが、プチ整形することでヒトの能力を拡張する時代を作りました。)
脳内伝達で外部出力がない時代から、再度外部出力する時代へ。最初は「技術の後退だ」と論じされる風潮がありましたが、その考えもはね除けられ、ヒトはこのスタイルを受け入れていったようです。
これに近い開発が現代でも進んでいるようです。(以下映像)この先先先代人のDNAでしょうか。
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超小型ロケットの観測結果により、宇宙の成り立ちを人間は理解する。
(ちなみに現代人の理解はこちら。JSTバーチャル科学館)
それに加えて、超小型ロボットと諜報員の地底探索により、地球の2層構造の仕組みを人間は理解する。
8億年のサイクルで地球は全球凍結をし、地球の表層の生物は滅亡再生を繰り返すことを理解する。
(このことはバーチャル科学館には記載されてません。)
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[カタリベレポ]
第2タームのAD2020年、7人の猛者が地底行きの輸送機に搭乗するその年、その一方で宇宙への見識を飛躍させる発見がありました。宇宙線の中にニュートリノが含まれていることが確認されたのです。このことにより、恒星の爆発による粒子の引き戻しが立証されます。これは、海洋に例えると海流や「潮の道」といったところで、今後の大宇宙航海の幕開けに繋がる大きな文明の進展です。
右写真・巨大観測所のイメージ・カンバスに立つ建築
ソース:http://www.japandesign.ne.jp/GALLERY/NOW/nomataminoru/
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[カタリベレポ]
先先先代の6億2015年、巨大ペンギン駆除のための軍用機を地下に送る通路が完成。軍用機は飛行機とも潜水艦とも呼べるような、その時代の人から見ても現代人から見ても特殊な乗り物です。また、見たところ重火器は装備されていない、輸送機のような役割のものです。
右の写真はイメージです。
ソース:http://www.amazon.co.jp/JAPAN-UNDERGROUND-内山-英明/dp/4757207743
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[カタリベレポ]
映画の前振りのカタリベが、前振りの為に、前振りの更に前の時代をレポートしています。今日は前回の「電気街になぜ床屋?」にお答えすべく、先先先代人のiフォンをレポートします。はりきって。
なんと、この時代のiフォンは人間の頭の中に組み込まれたのでした!モデムとHDを人間の頭部に差し込んで、モニター、というかプロジェクターを人間の目に、スピーカーを頭全体にしてしまったのです!やっぱ現代人より進んでる! で、やはり商品なのでユーザーのスタイルセンスを考慮し、様々なスタイルに対応するため、携帯販売店=床屋となったわけですね。図は左から右へ向かって流行の推移。増設スロットの剥き出しになったものやカメラのついたものもありますね。図以外にも頭の左右両方に突き出すツノのようなデバイスをバッファロー社が発売します。軍人さんの間で流行したスタイルがミリタリーファッションとして若者に落ちていったようです。
[管理人後記]
なんでこのブログにデコネイルのトラックバックが!?!?!?!?!自動生成でしょうか?(今風に言うとボットってやつ?)対処の仕方がよくわからないのですが、もしも私のブログが電波していくなら、相手が例え小悪魔アゲハだろとありがたい話です。
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地域格差も経済格差もない先代人は、富よりも知識が至上の価値。そのせいで、現代人よりITのテクノロジーが発達。なのに、iフォンのようにPCと携帯をいっしょのデバイスにするといい、ってことに気づいたのは、現代人とどっこいどっこいの頃でした。第2タームのAD2000なので現代人より7年早かった程度。左図は旧来のPCと携帯電話。右の写真は想像の手がかりになるのでReブログさせて頂いてますが、当時の電気街だと思って見て下さい。さて最新デバイスとはどんなものでしょうか?先代人iフォンの発売日の電気街に潜入すると…なぜか床屋さんがたくさんあります!詳しくは次回、レポートしますね。
右写真・ソース:グリーンアイランド http://www.006600.jp/
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時代が流れ、第2ターム・6億1972年のイメージ。人の移動手段は主に汽船と馬。大海のない第2タームの地球では、運河が世界を繋ぐインフラとして発達し、編目状に覆います。全世界がマンハッタンや平安京のように碁盤の目のように区画整理されたところで発展のピークに達しました。最近出来た斜め45°タスキ掛けに貫通した高速汽船を使えば、現在の飛行機よりも早く地球の裏の都市まで行けるようになりました。「今日は北緯43度の西経105度に出張だ」など、デジタルな会話が飛び交いながら、風土・文化の差の少ないグローバルで全球平均的な世界が形成されます。
右写真・ソース:グリーンアイランド http://www.006600.jp/
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