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2010年2月19日 (金)

第2ターム 〜 拉致と召還・召還

拉致した若者に、カメラとコンピュータとモデムを搭載し、リリースする。もちろん拉致から召還までの間の記憶を抹消した状態で。つまり本人にも気づかない状態で、地下の視界映像を地上にライブ配信する仕掛け。これで難無く地下の社会大系や文明を地上の(全ての人が)見たり聞いたりできるようになったのでした。彼はプログラムの影響で、これまでの彼以上に聡明な脳の感覚を味わい、その聡明さが愛され、有識者から国の権力保持者、さらに世界を司る立場の人達と交流の幅を広げるのでした。その結果、地上人は地下の全情報、つまり地球の全情報をついに手にするのでした。
 拉致し、改造し、召還する、これは現代の拉致にも勝る凶悪な(国家)犯罪だと思います。然るべき他社理解の努力を避け、個人の人格を奪い、世界人格のプライバシーを汚す行為なのですから。大きな戦争を経験したことのない地上にはそもそも争うという概念がないため、地下の人間が抗争姿勢をとった場合の対策が浮かばなかった為、このような慎重な探りの入れ方を選んだのでした。理由はともかく、これに対して地上の民はさすがに国家への反発感をつのらせるのでした。

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