第2ターム 〜 メロン
メロンのような地球を、みかんの皮を剥く感覚で剥いてみました。
地上・地下の天井裏(クランクシティ)・地下の三階層がこのようになっています、という図です。
地上
8割近くの人間がクランクシティーへ移動したようです。
太陽発電工場の増産が進んでいます。そのエネルギーはクランクシティー内のエネルギー(主に照明)にあてられています。家畜や野菜などの食べ物も供給されています。
地下の天井裏(クランクシティ)
全球凍結を避けて移住して来た人も、クランクシティー内の出生率も、例年一定量ずつ増えています。
天井裏から地上に伸びるパイプ、地下に向けて伸びるパイプの内壁にも住居が作られ、人間が繁殖。
パイプ内壁に住む人と天井裏の水平面に住む人とで経済格差が生まれているのですが、おもしろいことに
水平面に住む人に比べ、地上側パイプに住む人は貧しく、地下側パイプに住む人は裕福です。水平面に住む人が標準的生活水準のようで、つまり地下に向かうにつれて裕福ということ。全球凍結の猛威からより遠くへ、という気持ちもあるのですが、地下へのシンパシーもあり、みんな「いつか地下に住みたい」と思う気持ちが高まっているようで、そのことがこの生活水準の3段階から見えてきます。
地下
地上の人たちのツーリズムがあたりまえのようにおこなわれるようになってから随分年月が経つのですが、未だに地下の人たちには存在に気づかれてないようです。
ただし不幸にも地上の人に遭遇してしまった地下の人の拉致による隠蔽工作が幾度か発生したようです。地理的構造を理解し、人間もさんざん観察してはいるのですが、地下の人間社会構造、文明構造については未だにはっきりとした学術研究が成されていません。
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