« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »

2010年2月19日 (金)

第2ターム 〜 拉致と召還・召還

拉致した若者に、カメラとコンピュータとモデムを搭載し、リリースする。もちろん拉致から召還までの間の記憶を抹消した状態で。つまり本人にも気づかない状態で、地下の視界映像を地上にライブ配信する仕掛け。これで難無く地下の社会大系や文明を地上の(全ての人が)見たり聞いたりできるようになったのでした。彼はプログラムの影響で、これまでの彼以上に聡明な脳の感覚を味わい、その聡明さが愛され、有識者から国の権力保持者、さらに世界を司る立場の人達と交流の幅を広げるのでした。その結果、地上人は地下の全情報、つまり地球の全情報をついに手にするのでした。
 拉致し、改造し、召還する、これは現代の拉致にも勝る凶悪な(国家)犯罪だと思います。然るべき他社理解の努力を避け、個人の人格を奪い、世界人格のプライバシーを汚す行為なのですから。大きな戦争を経験したことのない地上にはそもそも争うという概念がないため、地下の人間が抗争姿勢をとった場合の対策が浮かばなかった為、このような慎重な探りの入れ方を選んだのでした。理由はともかく、これに対して地上の民はさすがに国家への反発感をつのらせるのでした。

0230


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月14日 (日)

第2ターム 〜 拉致と召還・拉致

クランクシティーの人々の地下へのシンパシーの高まりが、政府を駆り立て、遂に恐ろしい計画が実行されてしまいました。それは計画的な地底人の拉致です。とある木のたもとで瞑想苦行していた、ある地底人に、善意のふりをして睡眠薬を飲ませ、クランクシティーに連れ去ります。
0229


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月11日 (木)

第2ターム 〜 メロン

メロンのような地球を、みかんの皮を剥く感覚で剥いてみました。
地上・地下の天井裏(クランクシティ)・地下の三階層がこのようになっています、という図です。

地上 
8割近くの人間がクランクシティーへ移動したようです。
太陽発電工場の増産が進んでいます。そのエネルギーはクランクシティー内のエネルギー(主に照明)にあてられています。家畜や野菜などの食べ物も供給されています。

地下の天井裏(クランクシティ)
全球凍結を避けて移住して来た人も、クランクシティー内の出生率も、例年一定量ずつ増えています。
天井裏から地上に伸びるパイプ、地下に向けて伸びるパイプの内壁にも住居が作られ、人間が繁殖。
パイプ内壁に住む人と天井裏の水平面に住む人とで経済格差が生まれているのですが、おもしろいことに
水平面に住む人に比べ、地上側パイプに住む人は貧しく、地下側パイプに住む人は裕福です。水平面に住む人が標準的生活水準のようで、つまり地下に向かうにつれて裕福ということ。全球凍結の猛威からより遠くへ、という気持ちもあるのですが、地下へのシンパシーもあり、みんな「いつか地下に住みたい」と思う気持ちが高まっているようで、そのことがこの生活水準の3段階から見えてきます。

地下
地上の人たちのツーリズムがあたりまえのようにおこなわれるようになってから随分年月が経つのですが、未だに地下の人たちには存在に気づかれてないようです。
ただし不幸にも地上の人に遭遇してしまった地下の人の拉致による隠蔽工作が幾度か発生したようです。地理的構造を理解し、人間もさんざん観察してはいるのですが、地下の人間社会構造、文明構造については未だにはっきりとした学術研究が成されていません。


Photo


| | コメント (0) | トラックバック (0)

2010年2月 3日 (水)

第2ターム 〜 ジェスチャー2

このジェスチャーデバイスは1点観測方式が2点観測方式に変わると、額に埋め込む人体解剖は廃れていきます。また、だんだんと華美なものに発展していきました。機構・構造を剥き出しにしているようにも見えます。さらに時代が進むと、背中に背負うことで数人と同時スカイプができる機器も登場します。主に地底探索をする人間の中で愛用されたようです。0228


| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2010年1月 | トップページ | 2010年3月 »