第2ターム 〜 曲線から直線へ
地下世界の中で、産業を築く人種を紹介しましたが、その人種が生んだ産業は、現代の産業革命が蒸気機関の発明であったように、やはり新動力の発明によってもたらされました。さらにその新動力はワールプールの円環エネルギーを直進エネルギーに変換する技術がもたらしたものでした。そして彼らはその動力機関から地下の交通機関をつくり、技術を独占し、経済的イニシアチブを取るのでした。
彼らのこの発明は、発明に至る「発見」の為の努力もさることながら、彼らの美意識の変化も起因しています。つまり、美的・精神的価値感が、曲線から直線へ変わったこと。(抽象的ですいません)そして、その美意識の変化に大きく影響を与えた少数民族がいたのでした。その少数民族は、緩やかな反り(そり)を持つ直線の武器を携え、その武器を精神の支柱、拠り所としていたのです。
その少数民族の精神は、波のように漂うようなものではなく、ナギの海のように凛としたもの。丸く包み込むようなものでなく、張りつめたもの。物質的価値で世界を牛耳る民族に影響を与えたのは、皮肉にも、質素さを究極の価値観とする少数民族(の美意識)なのでした。
ちなみにこの地下の社会情勢を傍観するクランクシティーでは、その少数民族のエンブレムの類似性から、かつての地下ペンギン討伐隊の行方不明者との関連性を唱える人らのCGMサイトが多数たちあがるのでした。つまり、彼らの祖先は地上人なのではないかという説です。参照「第2ターム 〜 全滅そして」(2009年9月15日 )
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